「シティバンク eセービング口座」紹介
by 野田直人
シティバンク銀行の口座
海外にお子さんが留学している方や、比較的短期の海外勤務・海外出張の人に便利なシティバンク・ジャパンの口座です。
私は海外での支払いは、極力クレジットカードを使うようにしています。それでもトランジットのためにエアポートホテルに宿泊するならともかく、出かけた先の国でしばら滞在するとなると、現地通貨をいくらかは財布に入れておかないと不便です。
そのような時に事前にドル紙幣やユーロ紙幣を購入したり、あるいは旅行小切手を作ったりするのも意外に手間がかかります。欧米以外だと、現地に着いたら銀行の窓口に並んで現地通貨へ再度両替。
何も考えずに空港から現地へ一っ飛び!という時代にそろそろなっても良いものだと思っています。
海外に仕事で長期滞在する人は、多分現地の銀行口座を開設することと思いますが、数週間とか数ヶ月の滞在となると、中途半端。
海外で給与受取り用の口座を開設するほどではないですが、キャッシュにしろ小切手にしろ、滞在中に使う予定の金額を丸ごと持っていくのも少々不安です。滞在費とか含めると、そこそこの金額になりますから。
そんな時に便利だったのが、日本の銀行口座から直接現地通貨に換えて引き出すことができる銀行ATMカード(キャッシュカード)です。
何しろ現地のATM(CDとも呼びます)に日本の銀行のキャッシュカードを入れて暗証番号を押し、金額を指定すれば、現地通貨で日本の銀行に入っているお金を引き出すことができるのです。
これはいわゆる「キャッシング」とは違い、借金ではありませんから、利子を払う必要はありません。
都市銀行などでこのようなカードを発行しているところがいくつかありますが、その多くは発行に申し込みが必要だったり、発行手数料がかかったり、引き出すたびに手数料がかかったり、といささか不便です。
その中で一番使いやすかったのがシティバンクの口座でした。何しろ日本で使っているカードをそのまま海外に持っていくだけ。発行手数料も不要です。欧米には支店も数多くありますし、現地のシティバンクのATMで口座残高の確認までできてしまいます。
今までに、アメリカ、オランダ、ボリビア、セネガルなどで使ってみましたが、どこも問題なし。ボリビアには3ヶ月滞在しましたが、ほとんどこのカード1枚でやりくりしました。
もちろんシティバンクのATM以外に提携しているATMが無数にありますから、国際的なネットワークに繋がっているATMがある国であれば、まず使うことができるようです。怪しいのはアフリカの内陸国とかくらいでしょうか。
子どもさんが海外に留学している場合、日本から現地の銀行口座に毎月送金しようとすると、手数料が1回につき5千円とかかかってしまい、馬鹿になりません。
そのような時にはシティバンクにお子さん名義の口座を開いて、カードだけ持たせて留学すれば大丈夫。振込みは日本国内のシティバンク口座にすれば良いわけです。
ところが従前のシティバンクの口座には問題が一つありました。それは口座残高が50万円以上ないと、口座維持手数料がかかってしまう、ということです。それが理由でシティバンクの口座を閉めた、という人も知っています。
シティバンク eセービング口座とは
そこで新たに始まったサービスが eセービング口座です。以前からある口座とは違い、シティバンクのeセービングなら、口座維持手数料が無料!なのです。
50万円以上の残高がなくても大丈夫。キャッシュカードは海外でそのまま使えます。つまり留学しているお子さんに必要な金額だけ、毎月振り込めばよい、ということになります。
数ヶ月とかの単位で海外に仕事で滞在する人も、受け取った滞在費をこの口座に入れておくか、あるいは一時的にでも給与受取り口座をこの口座にしておけば、ばっちりです。
ちなみに、eセービング口座は預金保険の対象で、1千万円までが補償されます。
申し込みはインターネットからできますが、日本国内の銀行ですから、海外に既に居住してしまっている場合には本人確認の都合上、口座開設ができない場合もありますのでご注意。